Transaction Based Planning

現場力を喚起する

トランザクションベースド・プランニング

見込みの精度を向上し、活動を単位として予算執行を制御しやすくする観点から、予算編成/予実管理を勘定科目別だけでなく案件や施策といった現場の活動別に行いたいというニーズが、近年、顕在化してきています。フュージョンズではこうした詳細ベースの予算管理を「トランザクション ベースド・プランニング」と呼び、fusion_place 上で実現しています。

詳細ベースの予算管理の必要性

多くの組織で行われている部門別・勘定科目別の予算管理は、現場の活動にマッチしていません。
そのために、下表のような軋轢が生じています。

管理統括部門

  • 使用用途がわからず、予算根拠の把握や妥当性・必要性の評価ができない
  • 各部門によって管理したい内容、粒度が異なり、統一的な管理がしづらい

予算立案部門

  • 与実比較、見込み作業に必要な実績数値の把握に時間がかかる
  • 自分たちのデータは自分たちの管理したいタイミング、粒度、項目で扱いたい
  • 様々なシステムを参照しないと必要データにたどり着けない
  • 手元に資料が残る
  • 勘定科目より細かい粒度での予算編成/予実管理
  • 自分たちのデータは自分たちの裁量(タイミング・粒度)を取り入れて管理したい

活動に即した単位で予算と実績を管理することで、予算審査段階のコミュニケーションが促進される、見込みの精度向上につながる、また、活動を単位として今後の予算執行を制御しやすくなる、といった効果を期待できます。

  • 科目別、明細別の予算作成を全社的に、かつ部署の裁量を取り入れて実施
  • 作成した明細別予算データを全社で統合し、システムで一元管理
  • 予算と実績の明細別の比較・管理を可能にする

「予算業務の考え方」と「それを可能にするシステム」を併せたコンセプト

トランザクションベースド・プランニングが目指すもの

現在、予算管理において、見込みの精度向上と、状況に応じた計画の制御が主要な問題となりつつあります。予測しがたい環境変化、また、財務報告の重要性の増大を背景として、予算達成度による業績評価が主な関心事であった過去とはニーズ変化してきています。
そうしたニーズに応えるには、予算管理と現場の事業活動の紐づけを強めることが極めて重要です。
トランザクションベースド・プランニングは、まさに、事業活動を担う現場部署の力を予算管理に取り込んでいいくためのツールです。

トランザクションベースド・プランニングのためのシステム機能

詳細ベースの予算管理を実現するためには、従来通りの勘定科目単位の予実データに加えて、詳細レベルで予算・実績を管理できるシステムが必要です。
この問題に対する従来のソリューションは「テーマ別予算」でしたが、テーマの発番に手間と時間が掛かって、予算編成プロセスの効率性・スピードが犠牲になりがちでした。また、会計システムなど関連システム側でも、テーマ番号を入力可能とするためのシステム改変が必要です。
このため、テーマ別予算管理は広く普及するには至っていません。
トランザクションベースド・プランニングはこの点を克服しています。

実現例

(1)各部署での予算/見込み入力

各部署では、案件別に、前回見込・実績と対比させながら、予算・見込を入力できます。

(2)実績取込・案件との紐づけ

(3)計画・見込みの集計、前回比較報告

部や本部では、傘下各部署の予算・見込の暫定集計値を確認。コメント入力も可能です。

実現に当たっての検討ポイント

トランザクションベースド・プランニング・システム実現のためには、予算番号の発番と、予算番号単位での実績データの確保の仕方がキーとなります。これらについて、既存システムの改修を最小限度に抑制する選択肢を持っていることが重要です。

Point 1 案件番号の体系と運用

  • 管理部門で集中採番する場合
    → 発番の待ち時間が生じる(仮番の運用など工夫が必要となる可能性あり)
  • 各部署で案件番号を採番する場合(弊社推奨)
    → 案件番号の重複が生じないよう、ユニークな番号範囲の割り当てが必要

Point 2 実績データへの案件番号の紐づけ方

  • 実績計上時に案件番号を付与する
    → 案件番号欄を設ける(システム改修が必要)、または摘要欄などに案件番号を記入する運用ルールを設ける
  • 各部署で案件番号を採番する場合(弊社推奨)
    → 案件番号の重複が生じないよう、ユニークな番号範囲の割り当てが必要

システム要件のまとめ

1

明細レベルで予算の追加、変更、削除ができ、勘定科目等に集計が可能

2

勘定別等の予実サマリ情報から詳細情報にドリルダウン分析が可能

3

予算の使途、実績の摘要など、文字情報を同一のデータベースに保持可能

4

予算と実績を明細ベースで比較可能

テクノロジーと経営管理

トランザクションベースド・プランニングは、お客様実務のニーズと、当社のテクノロジー、経験の結合で生まれたコンセプトでありソリューションです。テクノロジーをベースとした経営管理業務とシステムのあり方についてフュージョンズはこれからも現場の皆様と共に考えて参ります。

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